2013年9月16日月曜日

バレンティンと田中将大

 ヤクルトスワローズのウラジミール・バレンティン選手は、9月15日のヤクルト対阪神戦で、第1打席に、阪神タイガースの榎田大樹投手から今シーズン56本目のホームランを放ちました。

 今までの年間ホームラン記録は55本。王貞治選手(巨人 1964年)、タフィ・ローズ選手(近鉄 2001年)、アレックス・カブレラ選手(西武 2002年)の3選手が達成しています。世界の王はもちろん、ローズ、カブレラ両選手とも、記録した年はチームをリーグ優勝に導いています。

 バレンティン選手は、2011年、2012年ともにホームラン王に輝き、さらにバッティング技術を磨き、新記録を達成しました。
 個人的な感想ですが、55本を放った3選手に比べるとチームの成績が今一つなだけに、バレンティン個人のみに脚光が当たっていたような気がします。
 ヤクルトは、昨年活躍した選手が次々と怪我のため離脱し、優勝どころか3位を争う力もありませんでした。ヤクルトファンには気の毒な1年だったと思います。その憂鬱さをバレンティンが吹き飛ばしました。

 楽天イーグルスの田中将大投手は、 9月13日のオリックス・バッファローズ戦で2失点に抑える完投勝利をあげ、開幕からの連勝を21とし、1957年稲尾和久投手(西鉄)が記録した同一シーズン最多連勝記録20を塗り替えました。

 田中は今シーズン24試合に先発。21試合に勝利し、そのうち8試合が完投勝利でした。6月9日の巨人戦に勝利して以来は、14試合全てに勝利しています。登板すれば当たり前のように勝つ。素晴らしい記録です。
 田中には恵まれた体力と、投げ込むたびに雄叫びをあげる気力とが備わっています。さらに高卒で楽天に入団して以来、野村克也と星野仙一の二人の監督から指導を受けました。佐藤義則投手コーチからは、5年間指導を受け続けています。優れた指導者に恵まれており、その指導を受け入れて自分のものとした田中は立派だと思います。

 日本シリーズは、おそらく巨人と楽天の対戦でしょう。7戦のうち先に4勝したチームが日本一です。
 巨人は内海、杉内、菅野、ホールトンの4人で先発をまわすでしょう。星野監督は田中をどう起用するのでしょうか。初戦の次は第4戦か第5戦か、リリーフでの起用はあるのか。興味はつきません。

 
 
 
 日本シリーズといえば忘れてはならない投手がいます。もちろん稲尾和久です。

 稲尾は1956、1957、1958年の西鉄の3連覇に貢献しました。巨人を4対3で破った1958年の日本シリーズで、7試合中6試合に登板し、西鉄の4勝のうちすべてで勝利投手となりました。
 稲尾はこの活躍で、「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれました。

 シーズン最多連勝記録を塗り替えた田中に、日本シリーズでも稲尾の活躍に勝るともおとらぬ素晴らしい成績をおさめてもらいたいと思います。