2010年1月7日木曜日

30年のサイクル

 いよいよ新年宴会がスタートしました。今日は連合広島の旗開きと、段原学区社会福祉協議会の新年宴会があり、両方に出席しました。
 
 連合の会では、勤労者福祉功労知事表彰を受けた方に記念品が贈呈されました。その中で、表彰者の一人である田中秀和さんのスピーチがとても印象に残りました。
 田中さんは県庁職員労働組合(県職)の委員長を務め、その後自治労県本部の委員長を務められました。私の政治経歴13年間、すべての期間で支えていただいています。
  
 昨年は政権交代が成りましたが、過去にも政権交代のチャンスがありました。
 1989年に参議院選挙があり、土井たか子委員長の社会党が自民党を破り参院で第一党となりました。翌年の衆議院選挙で社会党が勝てば政権交代が実現していました。
 
 当時、田中さんは労働組合の役員で社会党を支援していました。親戚が静岡におられ、右翼の大立者だったそうです。東京でその親戚と会った時に、田中さんは
「もし政権交代したら、全国の右翼は、左翼の政治家も労組の役員も始末するために動く。だが、下っ端にあんたの始末をさせるわけにはいかない。わしが広島へ行って直接始末する。」
と言われたそうです。もし当時政権が交代していたら、自分はこの場にいなかったとおっしゃっていました。
 当時はそのようなこともあったが、今の状況では右翼が動くとは思えない。それは、社会が変わったからだ。30年のサイクルで変わるのだ、と締めくくられました。
 社会党が参院で勝つまでに10年、それからこの度の政権交代まで20年かかりました。
 
 それにはたゆまぬ努力があればこそです。その努力で県職を力強い組織に変えた、田中さんの言葉は重みを持っています。
 私も田中さんと同様に、常に努力することを忘れずに進んで行きたいと思います。