2011年2月3日木曜日

相撲の八百長

 相撲界を揺るがす八百長事件が発覚しました。
 春日錦と清瀬海のメールのやりとりは、具体的な相撲の取り口や、一勝負あたりの星の金額など明らかになっていました。まさに動かぬ証拠です。どこまで波及するのか、どこまで解明が進むのか、注視したいと思います。

 相撲界には、八百長をする力士と八百長をしない力士がいるといわれています。八百長をしない力士は、いわゆる「がちんこ力士」と呼ばれます。
 八百長力士がどんな力士かは確証がありませんが、がちんこ力士には特徴があります。
 一つは上位の力士に強い反面、下位の力士にとりこぼす。もう一つは常に全力相撲で、怪我が多い。というところでしょうか。

 昭和の末に活躍した力士では、ハワイ出身の高見山大五郎、突貫小僧と呼ばれた富士櫻、現・放駒理事長の魁傑、通算最多出場回数の記録を持つ大潮。
 平成では、魁傑の弟子で横綱の大乃国、広島県出身の安芸乃島勝巳。
 彼らは、間違いなくがちんこ力士です。
 現在では、白鵬の連勝記録を止めた関脇・稀勢の里はがちんこだと思います。

 今挙げた力士の特徴は、「ここで勝てば、殊勲賞がもらえる」「大関に上がれる」「優勝できる」という場面で、白星を逸することが多い力士たちです。

 ある年の九州場所でした。安芸の島は13日目を終わって7勝6敗。二横綱を破る殊勲の星を上げ、あとひとつ勝てば殊勲賞間違いなしでした。しかし下位の力士に連敗し、殊勲賞を棒に振りました。まさにがちんこ力士でした。

 この度の事件を契機に八百長の実態が明らかにされ、土俵が充実することを願ってやみません。